2018/07/9
鈴木大拙館
今回の金沢では

鈴木大拙とは金沢生まれの世界的に有名な仏教哲学者です
その生家のある本多町に鈴木大拙の哲学を伝え、理解を深めると共に
来館者自らが思索する場所として利用する事を目的に作られました
建築家 谷口吉生さんによる設計です
大拙は
禅とは信仰でなく、修行であり、空の存在を知ることである
と言っていますが
この鈴木大拙館にいると、なんとなくそれがわかるような気になります
自然と哲学と禅が一体となった素晴らしい建築です
中学1年生の時、学校の旅行で永平寺に一泊二日の禅修行に行って
夕方30分、翌日の早朝に一時間の座禅を組んだ事がありますが
その時の経験も思い出しました
私、哲学ってちんぷんかんぷんで難しくて苦手なのですが
ここにいると、なんだか身近というか、禅って私達、日本人の中に自然とあるものの様な気がしてきます
このすぐ裏手には散歩する道があり
小鳥のさえずりのみが聞こえる静寂な空間にいると
鈴木大拙の言う
「1本の樹木の存在にも永劫の生命を感じる。
こういう大自然の中にいると、樹木も私も同じ生命を持っているという一体感が湧いて来る。
散歩をしていても、この捻じ曲がった木になってみたらどんなにおもしろかろうと思うと、新しい感慨が起こるのを禁じ得ない。」
という言葉がほんの少しだけ身近に感じます
もう少し鈴木大拙を知りたくなり
彼の海外で出版された代表作「禅と日本文化」
を購入しました
これは、英語に堪能だった大拙自身による英語で書かれた著者で
海外でまず発売され広く読まれ
その後に日本で和訳として出版された本です
私の叔母が若い時、大拙主催の禅の会があってよく参加して勉強していたそうなのですが
鈴木大拙館は観光客が絶対に行く金沢21世紀美術館からすぐなので