2021/06/6
プロファイロとは?例えばスネコス等との違いについて ③
こんにちわ❣️
あおいクリニック銀座 院長の中野あおいです❣️
♡\(^o^)/♡
最近、様々な作用のあるヒアルロン酸製剤が発売され
患者様や、平野香奈絵さんとのインスタライブでもご質問があったので
わかりやすく理解してもらえるように、このシリーズを書いています
シリーズ①と②は以下のリンクからお読みくださいませ
プロファイロとは?例えばスネコス等との違いについて ① 追記あり | 美容皮膚科女医 中野あおいオフィシャルブログ 「綺麗が止まらない」Powered by Ameba (ameblo.jp)
プロファイロとは?例えばスネコス等の違いについて ② | 美容皮膚科女医 中野あおいオフィシャルブログ 「綺麗が止まらない」Powered by Ameba (ameblo.jp)
美容医療で用いるヒアルロン酸製剤には
①非架橋型ヒアルロン酸
②架橋型ヒアルロン酸
③ハイブリッドヒアルロン酸
の3種類があります
①と②のヒアルロン酸製剤については
シリーズ①②でご説明しました
簡単に言うと
25年ほど前から、シワ治療のために牛から作られたコラーゲン製剤が主流だったのですが
世界中で狂牛病が流行して牛由来のコラーゲン製剤は製造中止になりました
その代わりとして
バイオテクノロジーで作られたノンアニマルのヒアルロン酸製剤が発売されました
(それより以前に整形外科等で医療用の鳥のトサカから作られたヒアルロン酸製剤があったのですが、アレルギーのリスクが大きく、また美容医療に用いるには不向きでした)
コラーゲン製剤に代わって出てきたこのヒアルロン酸製剤は、アレルギーのリスクがとても少なく、シワ治療にも効果がありましたが
もちが悪く半年ほとで吸収されてしまい、それが欠点でした
そこで
ヒアルロン酸の粒子と粒子を線状のヒアルロン酸で繋ぐヒアルロン酸製剤が開発され
もちは一年も一年半も、またはそれ以上ももつようになりました
これが「架橋型ヒアルロン酸」です
これと区別をわかりやすくするために
今までのヒアルロン酸を「非架橋型ヒアルロン酸」と呼ぶようになりました
そして技術の進歩は美容医療の世界も日進月歩
架橋型ヒアルロン酸でもなく、非架橋型ヒアルロン酸でもない、第3番目のヒアルロン酸が開発されたのです
それがこのハイブリッドヒアルロン酸「プロファイロ」です
架橋型ヒアルロン酸製剤も非架橋型ヒアルロン酸製剤も、ヒアルロン酸の粒子の大きさの違いで、たくさんの種類があります
一つの製剤の中のヒアルロン酸は、同じ粒子の大きさのヒアルロン酸で
ハイブリッドヒアルロン酸 プロファイロには
高分子のヒアルロン酸と低分子のヒアルロン酸が配合されてます
それもただ単にミックスしたものではなく
世界特許取得の技術で作られた、特殊な構造式を持つものです
どのような構造なのか
メーカーのIBSA(イブサ)は、これは企業秘密として公開していません
その高分子ヒアルロン酸と低分子ヒアルロン酸の企業秘密の特殊な構造を持つ
ハイブリッドヒアルロン酸が
従来のヒアルロン酸製剤(架橋型、非架橋型)にはない、特殊な作用を持っているのです❣️
IBSAというメーカーは、イタリアとスイスに本社を持つヒアルロン酸に特化した製薬会社です
整形外科や泌尿器科やその他の科で使用するヒアルロン酸製剤を製造販売しており、また、ヒアルロン酸原材料の卸売をしているメーカーでもあります
ヒアルロン酸についてはスペシャリストなメーカーです
ヒアルロン酸には元々、ほんの少しですがコラーゲンやエラスチン増加作用、細胞外マトリックスリモデリング作用があります
私は、5〜6年前だったか、海外で開催されたヒアルロン酸注入のクローズドなワークショップに参加した時に(日本人ドクターの参加は私1人でした)
世界シェア1位、2位、4位のヒアルロン酸製剤(当時のシェアで)のそれぞれのコラーゲンエラスチン増加効果の比較データを見た事があります
IBSAはヒアルロン酸のスペシャリストなメーカーなので
ヒアルロン酸のその作用に着目し、それを最大限に大きくさせたヒアルロン酸を開発しました
そして様々な実験をして
細胞再生効果もある事がわかりました
プロファイロには以下の作用が医学論文にもなって認められています
①角化細胞の再生作用
角質のターンオーバーを促進
②繊維芽細胞の再生作用
コラーゲンやエラスチンを増加
③細胞外マトリックスのリモデリング作用
老化によって乱れた組織の構造を再構築させる
④脂肪細胞の再生作用
老化した脂肪細胞を若返らせ、再生させる
③の作用は非架橋型ヒアルロン酸製剤のジャルプロ、スネコス、ヌクレオフィル等にも認められる作用です
また、それらの製剤はコラーゲンブースター作用はありますが、繊維芽細胞の再生作用はありません
ジャルプロ、スネコス、ヌクレオフィル等は同じ非架橋型ヒアルロン酸であり、コラーゲンブースター作用やリモデリング作用を持つ、同じカテゴリーの製剤ですが
プロファイロは、非架橋型ヒアルロン酸ではなく、ハイブリッドヒアルロン酸であり、作用も再生作用とリモデリング作用です
カテゴリーとしては全く別のものであり、作用も全く違うものです
作用からみると
プロファイロはスネコス等には認められていない①②④の作用があります
②の繊維芽細胞については
プロファイロは再生作用であり
スネコス等はブースター作用(刺激作用)です
この違い、大切です
プロファイロはスネコス等のコラーゲンブースター製剤ではなく
再生医療のPRPの様な施術なのです
続く
☆Beauty & Rejuvenation ☆
Aoi Clinic Ginza
Aoi Nakano M.D