2021/04/7
こんにちわ!
あおいクリニック銀座 院長の中野あおいです!
♡\(^o^)/♡
シスペラをご使用中の患者様からご相談がありました
ネットでシスペラについて怖い事がたくさん書いてあって、とても不安になった
と。
たくさん論文にもなっています。
きちんと確かめられているものであり、ご安心ください。
シスペラは、ヨーロッパやアメリカ、アジアではシンガポール、韓国、マレーシア、台湾など
世界中の多くの国で化粧品として登録されています。
(あの、世界一厳しいアメリカのFDA(日本の厚労省にあたる政府機関)も化粧品として認可しています。アメリカは世界一の訴訟大国という事もあると思うのですが、とても認可が厳しいです)
日本においても
サイエンティス社の日本の代理人の方、輸入代理店、そして、化粧品成分についての専門家の薬剤師、化学者、法律家も含めた方々が、すべてにおいてきちんと徹底的に調べ上げていて
そしてその上で、昨年11月に日本の医療機関専売品としてローンチされています。
ですので、ご心配なくお使い下さいませ。
患者様からの、ネット情報で心配になったと言うご質問についてお答えしますね
①パーマ液に含まれている成分システアミンを顔に塗布しても大丈夫なのですか?
↓
大丈夫です
同じシステアミンでも、パーマ液用に配合されるシステアミンと、化粧品成分として配合されるシステアミンとは、有効性や安全性の確証方法が違いますし、他に配合される成分も当然、違ってきます。
システアミンはヒト細胞中で生合成されるアミノ酸の一種で、必須アミノ酸 Lシステアミンの分解
物です。
人体中に元々存在する最も強力な抗酸化物質の一つであり、ヒト乳汁中に最も高濃度に認められます。
システアミンは60年以上前から高い美白作用と抗酸化作用が認められてましたが、その強い臭いのため化粧品の成分としては、配合をしたくてもできないものでした。
日本の大手化粧品メーカーの研究室で日々、開発の仕事をしている研究者達(日本の化粧品開発の研究者はほんとに勉強熱心で研究熱心で、知識もものすごい、とよく聞いています)も、
ほんとに良い成分なのですごく使いたいのだけど、臭いがあって、どうしても使えない、、、 なんとか配合してみようと考えているのだが、、
と言われていた成分です
【追記】
そして
化粧品成分として配合したくても絶対にできなかったシステアミンの、その強烈な臭いを大幅に軽減し、しかもシステアミンの美白作用や抗酸化作用はそのままで、化粧品成分として安定化させて開発したのが、Behrooz 先生とスイスのサイエンティス社なんです
これは世界特許を取得しているので、臭いがごく少なく、かつ、効果はそのままのシステアミン配合の化粧品は、他のメーカーで作る事は不可能です
このシスペラだけなんです
臭いを少なくしようとすると、濃度をものすごく下げなければならず、そうすると必然的に効果は少なくなる、というかほとんど効果はない状態なのだそうです(某化粧品メーカー開発部の研究チームのお話です)
臭いを化粧品として使用するに大丈夫な程度に軽減し、かつ、システアミンのもつ美白作用と抗酸化作用はそのままで、という素晴らしい特許技術を持つのはスイスのサイエンティス社だけ、シスペラだけです
②デリケートゾーンに塗っても大丈夫ですか?
↓
大丈夫です
しっかりとその安全性や効果は確認されてます
ただ、使用方法に注意して下さい
通常、15分の塗布ですが、デリケートゾーンには5分から始めて様子を見ながらにして下さい。
当院では
口唇やニップル(乳首)にお使いになっている患者様も多くいらっしゃいますが、安全に使用されてますし、そしてもちろん効果も見られてます。
③ハイドロキノンと作用はどう違うの?
↓
ハイドロキノンは メラニン生成抑制に一つの作用しかありませんが
シスペラの主成分システアミンは4つの作用機序を持ちます。
①チロシンを阻害
②ドーパオキシダーゼを阻害
③ペルオキシダーゼを阻害
④細胞内グルタチオンを増加
また、シスペラにはナイアシンアミド(ビタミンBの一種)も配合されており、この成分はメラノソームを表皮に移動するのを阻害します。
④細胞毒性は?
↓
ありません
⑤白斑となる可能性は?
↓
ありません。
白斑になったとの報告も1例もありません。
開発者のBehrooz 先生もセミナーでお話していますが
他の製剤を使用して白斑になった部位にはシスペラは作用せず、白斑以外の部分に作用します。
⑥奇形児が生まれるってほんと?
↓
その様な心配はありません。
これは科学的な考察に基づくものです。
ただ、実際に妊婦にシスペラを塗布したケースがないので、実証はできていません。
ですので、妊娠中は使用はしないでください。
妊娠希望の方はシスペラを中止して1ヶ月経過してからにして下さい。
シスペラやシステアミンについての誤解は
25年ほど前のビタミンCに対する誤解とよく似ているな
って思います
化粧品の配合成分としてのビタミンCも、医療機関専売のコスメから始まったと記憶しています
一般的には、ビタミンCは皮膚から吸収されないという理解の成分だったのです
でも医学的には
アメリカのビタミンC研究の第一人者であるピネル先生が、皮膚に浸透する、しかも高濃度に浸透するピュアビタミンCを開発し、化粧品化に成功しました
また、ビタミンCを誘導体の形にすると皮膚から吸収される事もわかりました
今のようにSNSのない時代でしたが
ピュアビタミンCなんて皮膚から吸収されるはずがない
とか、しばらくは色々と言われてましたね
でも今では
美白と言えばビタミンCという、誰もが知っている化粧品成分となってます
日本発の美白成分 コウジ酸だって
ナチュラルな成分で美白効果が高い!と世界中でブームになりかけた時
アメリカのFDAが皮膚癌になる可能性がある、と言って発売禁止になった事もあるんですよ
日本では、そんな事言ったら、日本酒製造に関わっている人はみんな皮膚癌になってる
って、みんな笑ってましたけどね
(コウジ酸の美白作用は、日本酒を造る杜氏がみんな手が白い、何かあるのでは?と
いう疑問から研究が始まり、発見されたのです)
案の定、すぐにそれは撤回され
今やコウジ酸は世界中で大人気の、みんな大好き美白成分、となってます
欧米の医療機関専売の美白コスメにはほとんど必ずコウジ酸が配合されてますし
ピーリング剤にもコウジ酸が配合されてます
シスペラに関しては
日本では
パーマ液用に開発されたシステアミンと同列に考えられていて
化粧品成分として開発されたシステアミンはまだ他にないですし
システアミンの美白作用や抗酸化作用について一般には知られていなくて
そこから誤解が生じている部分が大きいのではないかと思います
これからはだんだんと
かつて、ビタミンCやコウジ酸がそうだったように
シスペラやシステアミンの誤解がなくなり、きちんとした理解が深まる事と思います
☆Beauty & Rejuvenation ☆
Aoi Clinic Ginza
Aoi Nakano M.D